こんにちは。トーイです。
今回は【香りの旅】についての語りとなっております。
突然ですが、皆さんは旅行が好きですか? 見慣れない道路、自然、街並み、食べ物、文化、人種、生活、価値観。様々なことを経験でき、出発した時とは違う自分になっている感覚。。。
私はこういったことを経験させてくれる旅行が大好きです。
旅行に関連し、私は香水を香ることで、旅が出来ると思っています。
香水。あの小さなボトルの中には創った方の物語が紡がれているんです。
トップノート、ミドルノート、ラストノート。香りが変化するにつれて物語が進んでいく。
フランスの香水ブランド「SERGE LUTENS」で例を挙げましょう。
「セロファンの夜」
夜がひろがる。星のまたたきと地面の間は、甘く透明なかぐわしさで満ちている。
美しい夜行性の虫たちがリクエストする。
「もしもしお嬢さん。このあたりの空気をぜんぶ包んでいただけますか?」
「贈り物ですか?」
「ええ、あなたへの」
SERGE LUTENSのホームページから引用させて頂きました。
香水を香ることによって、この物語を旅することができるのです。
この香水は吹きかけた瞬間、金木犀の香りが漂い、華やかな秋の訪れを感じさせてくれます。
そこから深く甘い木々の香りに変化し、徐々に薄く爽やかな香りになっていく。。。
トップノートで秋の華やかさを表現し、ミドルノートで綺麗な虫たちの音色が響き渡ります。そしてラストノート、香りが薄くなり夜の終わりを暗示させ、虫たちも眠りについていく。
このような物語を香水をつけることで体験できます。 色々考えさせられ、まるで旅に出たときのような感覚と経験を得られます。
ただ単に香りを楽しむというのも素敵なことですが、香水を作品として考え、香ってみると、また違った楽しみ方ができると思います。
是非皆さんもやってみてください。 by ToY